Unione Mediterranea Assaggiatori Oli

「地中海オリーブオイル鑑定士組合」
こちらでは その頭文字をとって
UMAO【ウマオ】と呼ばれています。

イタリア・ラツィオ州で生産・流通するオリーブオイルについて
『 EU各国が批准する厳格な原産地名称保護(地理的表示)制度の認定を担っている 』
と説明・紹介させて頂くことが多いです。

また
味覚・嗅覚・感性に優れた方々に
国際オリーブ協会:IOC において策定されたオリーブオイル鑑定法を中心として
オリーブオイル鑑定士に求められる数多くの要素を伝え・学びとって頂くことで
EU各国で通用する技能資格である
イドネイター・オイルテイスターへの育成についても
わたしたち UMAO の活動の一環としています。

イタリアを含めた欧州において
日常の食生活に欠かすことのできない食品であるオリーブオイル。
そんなオリーブオイルは
製法そして品質が守られるべき代表的な伝統食品です。

日本でもその存在が定着しつつあるオリーブオイルですが
いずれかの段階で劣化してしまった製品が
売り物として店頭に並んでいる光景を目の当たりにしてしまうと
オリーブオイルについての理解が追い付いていないのかな・・・
と、残念に思うものです。

また
世界各地で産出された品質の異なるオリーブオイルを
売り手の都合で混ぜ合わせ
ボトルやラベルのデザインなど「 視覚的な効果 」を施すことで
あたかも質の良いオリーブオイルであるかのように仕立てられた製品が
高値で店頭に並べられ
「値段が高いのだから」 「見た目が立派なのだから」と
品質とは関係のない判断に基いてみなさんが手にとってしまう
という問題も起きています。

『 一般人には見分けがつかないだろう 』という
法に触れずとも誠実さが伴わない行為が横行してしまうという状況は
原産地名称保護制度が確立している欧州からすると
考えられない状態であると言えます。

こうした低品質・悪質なオリーブオイルを市場から無くしてゆくには
流通する製品のチェック体制について
いま以上に日本国内の法制度を整備することが有効な手段であるのは
まず間違いないことだと思います。

その一方で
わたしたち UMAO では
オリーブオイルの品質を自らの五感によって分析・判断できる人材が
みなさんの中に増えてゆくというアプローチも
とても効果的なのではないかと考えています。